理事長ご挨拶
医療法人平心会は、治験に特化した外来診療のみを行う医療機関としてはわが国で最初に開設されたOCROMクリニック(1999年7月開設、旧名称:大阪医薬品臨床開発診療所)の医療法人化により、2006年1月に誕生しました。開設当初より糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病や、気管支喘息・花粉症といったアレルギー疾患などを対象とした治験を多数実施してまいりました。
2006年4月には、日本における先駆的な第Ⅰ相試験の治験実施医療機関として1,000試験を超える治験実績を残してきた大阪臨床薬理研究所(1983年8月~2006年3月、有床診療所)の業務を継承し、また、わが国最初の治験に特化した病院として2005年11月に開設された大阪治験病院を傘下に加えました。
日本国内の治験の空洞化が問題視される状況下におきまして、平心会の医療機関は治験に必要なインフラをハイレベルに保つことで質・量ともに充実させ、第Ⅰ相試験から製造販売後臨床試験まで実施することができるようになりました。さらに2011年5月にはToCROMクリニック(2000年開設、旧名称:東京医薬品臨床開発ビル診療所)を傘下に加え、現在3医療機関を運営管理しております。
平心会の医療機関は、これまでの膨大な実績に基づくノウハウと人的資源を共有することで、第一に治験に参加されますボランティアの皆さまの視点に立ち考えながらも、治験依頼者さまが求められる迅速で正確なデータを提供できる体制を備えております。理念である「モラルとサイエンスの共存」を図りながら、常に新しい治験のあり方を追い求め、新薬開発という側面から日本の医療の向上に貢献したいと考えております。どうぞ引き続きよろしくご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
医療法人 平心会
理事長 金田 重人